2021年06月17日に肝炎ターム week5に学生勉強会、2021年06月30日に肝炎タームweek6を行い、一般社団法人新時代戦略研究所(INES)理事長 梅田一郎先生にご講演いただきましたので、ご報告いたします。
学生勉強会概要
「行政」グループでは、日本の薬害肝炎に関する知識やそれに対する日本の対策や現状を知ると共に、世界での肝炎の問題や撲滅に向けた対策を学ぶことを目的として行われた。
2021年6月17日(木)に行われたWeek 5の学生勉強会では、肝炎ウイルスの薬害問題、日本の肝炎ウイルス対策、WHOにおける肝炎対策を理解するための基礎知識を身につけた。特に薬害肝炎やそれに対する対策に関しては、将来医療者となる者にとって知っておくべき内容であり、実際薬害肝炎で苦しんでおられる患者さんと出会った際にどのようなアプローチができるのか、ということを考える良い機会となった。世界における肝炎対策では、WHOが具体的にどのような目標を掲げ、それに対してどのような対策が取られているのかを学ぶことができた。
ご講演者
一般社団法人新時代戦略研究所(INES)理事長 梅田一郎先生
演題 薬害肝炎と世界での肝炎に対するStrategy
2021年6月30日(水)に行われたWeek 6講演会の演者である梅田一郎先生は一般社団法人新時代戦略研究所(INES)の理事長をしていらっしゃる。INESは、経済・金融・政治外交等幅広い分野で国内外の喫緊の課題について政策提言すること目指し設立された団体であり、その中の「肝炎撲滅プロジェクト」として、薬害肝炎や日本の肝炎対策に関して積極的な政策提言を行っておられる。
ご講演概要
ご講演では、まず最初に世界肝炎デーや日本の肝炎対策や問題に関して説明してくださった。その後に、INES「肝炎撲滅プロジェクト」の提言として、日本においても「Elimination」という言葉の記載をすべきということや、フォローアップ事業の対象者の拡大、医療機関内の非専門医から専門医へ確実に繋ぐ院内連携の更なる推進、初回精密検査実施の助成に関わる申請手続きの簡素化といった内容を丁寧にお話してくださった。さらには、米国バイデン政権の新たな取り組みである肝炎対策に関しても教えていただいた。
ご講演を通して、日本でも未だに薬害肝炎が問題となっていること、そして薬害肝炎に対する現在の日本の対策・対応がどのようなもので、今後さらにどういった対策が必要になってくるのか、ということを学び考えさせていただく貴重な機会になった。