日本熱帯医学会学生部会主催「国境なき医師団を知る」活動報告

2021年7月24日(土)、日本熱帯医学会学生部会主催「国境なき医師団を知る」が開催されました。

企画概要

 国境なき医師団(Médecins Sans Frontières、以下、MSF)に関心のある学生が、MSFの活動に従事されている方々のご講演を通して、MSFの活動や熱帯地域における臨床活動について理解を深めること、また様々な方のキャリアを知るとともに、学生自身がキャリアについて考える機会を提供することを目的とした。具体的には、以下の5つの目標が達成されるよう、企画内容を決定した。
・MSFの活動や熱帯地域の臨床活動について理解を深める。
・様々な職種や、紛争地から僻地に至るまで様々な地域で活動に従事されてきた方の視点から、MSFの活動について多面的に知る。
・実際にMSFで働かれている方のキャリアを知り、参加者自身の今後の活動や進路の参考にする。
・参加者がMSFを含む熱帯地域の医療活動に従事することをより具体的にイメージできるようにする。
・過去に学生部会の勉強会で取り上げた疾患に関する知識が、現場でどのように役立つのかを知る。

企画背景

 MSFは医療へのアクセスが困難な人々への医療援助を世界各地で行っている団体であり、熱帯地域においてもその活動を広く展開している。国際協力分野を目指すにあたり、様々なキャリア選択がある中で、このようなMSFの活動に興味をもっている学生も多い。また、弊団体(熱帯医学会学生部会)会員の中でも、熱帯地域における臨床活動に興味のある学生が多いことが、この半年ほどの勉強会を通じて明らかになった。現在、新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界的な医療支援活動のニーズはより一層高まり、その活動の重要性は改めて認識されている。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行が続いている中、学生が熱帯地域などに直接足を運び、現地で学びを深めるということが、依然として困難な状況にある。また、将来的にMSFを含む医療支援活動に参加したいと考えている学生が自身の進路を考える際、学生をターゲットとした具体的なキャリア構成を考える機会が少ないという現状がある。このような背景から、MSFでの活動に従事されている方からのお話を伺う機会は、非常に有意義な体験となると考えた。

ロジスティシャンの方一名、医師二名をお招きし、ご講演を行いました。全国各地から多くの方々にご参加いただきましたこと、感謝申し上げます。イベントスケジュール、各ご講演の詳細は、以下の報告書よりご確認ください。

 

 

J-Trops MSFイベント企画 2021年度メンバー
リーダー:山﨑 里紗(長崎大学5年)
副リーダー:上杉 優佳(東京大学4年)
泉澤 文子(長崎大学2年)
高泉 優(東京慈恵会医科大学4年)
竹田 早希(東京女子医科大学5年)
玉井 葉奈(愛媛大学6年)
奈倉 里穂(千葉大学2年)

 

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