デングウイルス感染症(week4)

2020年12月9日にデングウイルス感染症タームweek4を行い、国立国際医療研究センター国際感染症対策室医長 忽那賢志博士にご講演いただきましたので、ご報告いたします。

ご講演者

国立国際医療研究センター国際感染症対策室医長 忽那賢志博士
ワクチンと輸入感染症

 国立国際医療研究センター病院の忽那賢志先生にご講演をお願いした。本邦の輸入感染症の水際対策の最前線で活躍されており、日本における回帰熱やジカ熱の初診例の報告で知られている。現在のコロナ禍においても、本邦の輸入感染症対策の第一人者として、多方面で精力的に活動されている。

概要

 輸入感染症は究極には臨床の課題であり、実際に診療に携わっておられる先生から学ぶことが重要である。水際対策の最前線で活躍されている忽那先生に、デング熱ウイルス感染症をはじめとする輸入感染症診療についてご講義頂いた。

 先生ご自身の豊富な臨床経験や、先生自ら進めておられるレジストリ研究などのデータを踏まえながら、日本における輸入感染症の現在、診断学、症候学、渡航医学について、幅広くご教授頂いた。実際に先生が診療された症例をご提示いただき、輸入感染症診療のプロセスに触れながら、その原則とピットフォールを学んだ。画像や動画の供覧もあり、大変臨場感のある学びとなった。渡航歴と、微生物それぞれの潜伏期と曝露歴を統合して診療にあたる必要性を改めて実感する機会となった。

 輸入感染症診療の実際を知る先生から直接ご講演いただく希少な機会であった。事前の勉強会の学びを踏まえ、質疑応答も盛り上がり、幅広く学びを深めることができた。

 

 

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