マラリア活動報告(week1&2)

2021年03月10日にマラリアターム week1学生勉強会、2021年03月17日にマラリアタームweek2を行い、長崎大学熱帯医学研究所 金子修先生にご講演いただきましたので、ご報告いたします。

学生勉強会概要

「マラリア原虫の赤血球侵入機構」というテーマのもと、Week1で学生勉強会を行い、Week2にて金子修先生をお招きし、ご講演をしていただいた。Malaria termでは、基礎研究・臨床・行政を三本柱として学習し、Week1とWeek2ではマラリアの「基礎研究」を取り扱った。マラリアにおける最新の研究について知り、マラリアの未知の部分を垣間見るとともに、講演会では研究者としてのキャリアや研究マインドを知り、将来研究医を目指す学生への後押しになることを目指した。

 2021年3月10日(水)に行われたWeek1の学生勉強会では、マラリア原虫の種類や生活環、ハマダラカなど基礎的な項目に加え、Week2のご講演に向けた赤血球侵入機構や最新の研究(マラリアワクチン、クロロキン耐性マラリアに対するアルテミシニンの機序)について学んだ。

ご講演者

長崎大学熱帯医学研究所原虫学分野教授/日本熱帯医学会理事長 金子修博士

 2021年3月17日(水)に行われたWeek2では、長崎大学熱帯医学研究所原虫学分野教授の金子修先生をお招きし、ご講演していただいた。金子修先生は、日本で30年近くマラリアの基礎研究に当たられ、 ワクチンや薬剤開発の基礎となるマラリア原虫の分子生物学的研究に携わってきた方である。

ご講演概要

 ご講演では、赤血球侵入機構についての研究、ネズミマラリア原虫を用いた研究、アルテミニシン耐性マラリアの研究、など先生がこれまで取り組まれた研究・プロジェクトについての大変興味深いお話をして頂いた。また、先生が歩んで来られたキャリアや研究に対する思いについても丁寧にお聞かせくださった。学生一同、マラリア原虫の奥深さにさらに惹きつけられるとともに、先生自身がマラリアの研究に対して熱い想いを持っていらっしゃり、未知の部分に一つ一つ真摯に向き合っておられる姿勢が大変印象的であった。今回のご講演ではマラリアに対する知識を深めることに加え、将来熱帯医学の研究を志す学生にとっては特に刺激を受ける内容となったのではないかと思われる。

 

 

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